「原発に近い地域ほど白血病やガンの発症率が高い」というドイツ政府の調査結果を日本人の多くは知らない!

武田邦彦ブログ 「中部大学:総合工学研究所」

 ( http://takedanet.com/2011/06/post_8fb4.html

原発事故中間まとめ(4) 「悪意」か? 私たちの政府



3月11日、福島原発が時々刻々、破壊に向かっているとき、発電所と政府は共に国民に事実を知らせなかった。



1)発電所長は消防に通報しなかった、

2)政府は国民に危険を知らせなかった。



しかし、この二つならまだ「準備不足」とか、「普通に見られる隠蔽体質」とも言えるが、逃げる方向について政府が発表したとき、私は「まさか!」と耳を失った。原子力の専門家ならすべての人が知っていることなので、「悪意」としか考えられないが、本当だろうか?

・・・・・・

「放射線」というのは「光」だから、自分の目で福島原発が見えなくなったら、「福島原発から直接来る放射線は来ない」。だから「被曝する」のは「放射性チリ」からだ。

原発が爆発するとき、原発の建物は「天井方向に抜ける」ように設計されている.

これは爆発の可能性のある建物を設計するときの常道で、「爆発のエネルギーが原子炉や人のいる下の方に行かないように」という配慮である。

福島原発の水素爆発でも、屋根が抜けてまっすぐ上に100メートルほど煙(放射性チリ)が舞い上がった。



もし、そのまま無風の「状態」が続けば、吹き上がった放射性チリの「粒」はそよそよとそのまま原子炉建屋の中に帰って行っただろう。でも、現実には無風の状態がそれほど長く続くわけではない.上空にまっすぐ上がった放射性チリは、風に流されて徐々に西北(一部は南)に向かった。



その時、政府は驚くべき発表をしたのである。それは、「放射線の強さは距離の二乗に比例するので、遠くに逃げれば良い」ということであり、それを受けてNHKのテレビでは東大教授が、「10キロ地点から20キロ地点に逃げると、被曝量は4分の1になります」

と解説をしていた。「かけ算」をせずに1時間1ミリシーベルトを「レントゲンの600分の1」などと言っていた時代だ。それを真に受けた多くの人たちは、「原発から遠くに逃げろ」と思ったのは当然である。



これほど簡単なことを間違えるはずはないから、どうも「悪意の政府」、「鬼の東大教授」のように見える。なぜなら、「正しいことが判っていて、わざと国民がより多く被曝するように指導した」からだ。原発の事故では「原発を背にして、遠くに逃げる」のはダメである。



この図を見て欲しい。福島原発が爆発すると、そこからの放射性物質は風で流れる.どちらの方向でも同じだが、もし「西北」の方に流れたとしよう。その時に、政府が「原発から遠ざかれ!」と言った。国民はまさか政府が悪意を抱いているとは思わないので、原発を背にして逃げた。でも、図のAさんは風下に当たっていたから、逃げれば逃げるほど原発から襲ってくる放射性物質の中にいた。事実、逃げたところで粒が上空から降ってきたので、もと居た場所より多く被曝した。



Bさんも、Cさんも風下には当たっていなかったので、逃げる必要はなかったが、政府を信じて逃げた。そうして、Bさんは郡山まで逃げ、そこで迂回してきた放射性チリで被曝し、元のところの方が低かった。

・・・・・・・・・

つまり、

1)風下に当たっている人は、原発から遠ざかれば遠ざかるほど、長時間被曝する。

2)「横に」10キロも逃げれば、被曝しない.つまり「原発から遠ざかる」のではなく、(風向に)直角に逃げろということだ。

3)風下の当たっていない人は遠ざかっても関係がない。



ということが判る。私が最初のころ、火山の噴煙の動きを貼りつけて「風下はダメだ」と言い、気象庁に「風の向きを予報してくれ!」と叫んだのはこのことだ。気象庁は知らない顔をしていた。彼らも放射性チリの流れを知っていて、言わなかったのかも知れない.

・・・・・・・・・



もちろん、原子力安全委員会、原子力保安院は知っていた。専門家集団であり、普段から原発のシビアーアクシデント(大事故)を考えに考えているのだ。こんなことを知らなければ職務が遂行できない.私は彼らが知っていたことを知っている。ということは、国民がより多く被曝するように「放射線は半径の二乗で・・・」と言い、「遠ざかれ」と言ったと思わざるを得ない。



事実、それを信じた首長さんは住民を連れて原発から遠ざかろうとして、さらに被曝した。

何ということだろう!万が一、今回の事故で病気の人がでたら、政府と安全委員会は「傷害罪」ではないか? あちらに逃げれば火傷をすると知っていて、その方向に逃げるように指示する人などいるだろうか?何でこんなに大きな間違いをして、平気なのだろうか? 今からでも修正しておけば、今後も役立つのに、なぜ謝罪しないのだろうか? 

・・・・・・



今回の事件は、多くの面で、「一体、政府とは何か?」、「知識とはなにか?」を訴えているように思える。(平成23年6月9日 午前8時 執筆)  武田邦彦





「メルマガ金原」No.329を転載。



 今晩(6月8日)、毎日放送(ラジオ)「たね蒔きジャーナル」に電話出演された小出裕章先生のお話です。

   http://www.youtube.com/watch?v=GiRA1i_ilLc

 「小出裕章(京大助教)非公式まとめ」に掲載された要約です。

   http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/08/tanemaki-jun8/

 東日本各地の下水処理施設の汚泥から放射性物質が検出されている問題について触れな

がら、「これからは今までと違う世界に生きるしかないと思っていただくしかない」と締めくくっておられます。



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2011/06/09

玄海原発周辺では白血病の死亡率が増加 全国平均の6倍



原発は、事故を起こさなくても周辺住民の病気を増やしています。

とても重要な情報であるにもかかわらず、マスメディアがほとんど報道しないため「原発に近い地域ほど白血病やガンの発症率が高い」というドイツ政府の調査結果を日本人の多くは知らないままです。



ドイツ国内の原発から5km以内に住む子どもたちのガンと白血病が全国平均より多く、小児ガン1.61倍、小児白血病2.19倍となっています。



日本国内ではどうなっているのか、一番近い佐賀県の玄海原発で調べました。

(疫学調査の専門家の皆さんは、ぜひ全国の原発周辺の調査をして下さい)



1998年~2007年まで10年間の数値を調べて分かったことは、玄海原発に近いエリアほど白血病が多く、だんだん増えてきていることです。



<1998~2002年の5年間平均> <2003~2007年の5年間平均>

全国平均       5~6人            5~6人     

佐賀県全体     8~9人           9~10人

唐津保健所管内 12~13人         15~16人

玄海町       30~31人         38~39人

(人口10万人あたりの白血病による死者数)



この5年では、原発がある玄海町の白血病による死亡者は、全国平均の6~7倍ということになります。この情報をぜひ多くの人に伝えて下さい。 佐賀県だけでなく全国の原発立地県で本格的な疫学調査を行う必要があると思います。



佐賀県と唐津保健所管内と玄海町の白血病による死亡の状況

(人口10万人あたりの白血病による死者数)



             佐賀県   唐津保健所管内   玄海町

平成10年(1998年) 8.4      12.5       26.5

平成11年(1999年) 8.2        9.1       26.6

平成12年(2000年) 8.9       16.3       43.0

平成13年(2001年) 8.9       12.1       28.7

平成14年(2002年) 7.2       11.4       29.2

(98~02年の平均) (8.32人)  (12.28人)  (30.8人)



平成15年(2003年) 7.8        13.6       0(※)

平成16年(2004年) 10.0      19.5       88.3

平成17年(2005年) 10.7      15.3       14.9

平成18年(2006年) 8.5       13.9       30.1

平成19年(2007年) 9.2       16.3       61.1

(03~07年の平均) (9.24人)  (15.72人)  (38.8人)



※玄海町の人口は05年現在で約6700人で、03年は白血病の死亡なし

厚生労働省人口動態統計より



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